またお母さん、お父さんの悪口ばっか言ってる。もう聞くのもうんざりだな…。
母親から父親や祖父母などの愚痴ばかり聞かされて育ったという人は意外に少なくないと思います。
でも、自分からすれば父親の悪口なんて聞きたくないし、父親の前では愚痴を言っていることを隠してふるまう母親を見ているのもしんどいですよね。
私の母親も、小さいころから今もなお父親の愚痴を私に聞いてくれと言わんばかりに話してきます。
それが何十年も当たり前に繰り返されると、日常的に愚痴を言うことが慢性化され、日常会話が愚痴中心になることに抵抗を感じなくなるという恐ろしい感覚になるんですよね。
しかし自分が結婚し、夫や夫の家族を含め色々な価値観を知ることで、それが異常なことだということに気が付きました。
本記事では、父親の愚痴ばかり言う母親に育てられることが子どもにどのような影響を与えるのかを、私の経験や一般論を交えてお伝えしていきます。
母親からの愚痴話から逃れたい人
母親からの愚痴話にうんざりしている人
日常的に愚痴ばかり言ってしまう自分をどうにかしたい人
読めば、自分の心と同時に母親の心を救う方法を知れ、心のモヤモヤや苦しさから解放されるでしょう。
父親の愚痴ばかり言う母親に育てられると愚痴が当たり前になる
「愚痴を言わない人って何を我慢しているんだろう」
「不満がないわけないのに言えないなんてかわいそう」
「愚痴を言わないことで良い人になろうとしてるのかな」
これ、日常的に愚痴ばかり聞かされて育った私が、大人になり他人に対して本気で思っていたことです。
そして自分も母親が自分にしていたように、いつの間にか友達に対して愚痴話ばかりするようになっていました。
【母が父の愚痴を言う=自分の夫には必ず不満があって、それはみんな愚痴で解消するもの】
だから自分も結婚し、周りの友達も次々と結婚していったときには当たり前に「夫の愚痴を言い合う会」が定期的に開催されるものだと信じていました。
でもいざ友人同士で集まっても夫の愚痴を話すのはほぼ自分ばかり。
「何か不満なことないの?」と聞いても、「うーん、今のところまだないかなぁ」と幸せそうな友人たち。
そのときは、「まだ新婚だもんね!きっと慣れてきたら出てくると思うよ~」なんて言ったものの、その後何年経っても愚痴を話すのは私だけでした。
今思えば友人たちも、面白さ半分うんざり半分な感じで聞いてくれていたんだと。。。
「なんで?結婚したら旦那の愚痴を言うのが普通でしょ?不満がたまったらどうするの?」
私の友人たちはみんな、不満が出れば直接話し合っていたようです。
むしろそれが健全な信頼関係の築けている夫婦の形なのだろう、と今なら思います。
わざわざ愚痴にして他人に話しても当の本人に伝えなければ不満の本質は解消しないですもんね。
愚痴を言うことがスタンダードだと思い込んでしまうのは、そのように育てられてきた母親からの影響と言ってほぼ間違いないでしょう。
愚痴が当たり前になることの影響
父親から母親の愚痴を聞かされることが常態化することで、愚痴言うことを異常に感じなくなり自分までもが愚痴る人間となる可能性も。
愚痴を言うことが当たり前の日常になることで起こる悪影響は以下です。
① 良好な人間関係の構築が難しくなる
➁ 面白可笑しく愚痴を話すことでしか自分の価値を見出せなくなる
③ 周りの目が気になる
一つずつ解説していきますね。
① 良好な人間関係の構築が難しくなる
愚痴話ばかりする人は「関わると自分までどこかで悪口を言われるかもしれない」と周囲に警戒されてしまいます。
深く関わることを避けられ続ける結果、表面上の付き合いしかできなかったり心から信じ合えるような友情関係や恋愛関係の構築が難しくなります。
「友達が少ない」「恋愛がうまくいかない」と悩む人は、自分は愚痴ってばかりの人間ではないか?と少し自分自身について振り返ってみるといいでしょう。
もちろん愚痴ばかり言うことだけが100%の理由とは言えませんが、良好な人間関係の構築に少なくとも悪影響を与えていることは確かだと思います。
➁ 面白可笑しく愚痴を話すことでしか自分の価値を見出せなくなる
これは私自身のことですが、愚痴ばかり言っていた頃でもただ愚痴をツラツラ話すだけでは相手もしんどいだろうという配慮の気持ち(?)は持ち合わせていました。
「旅行に行ったんだけど、まゆ毛書くヒマも与えられないほど旦那がせっかちで全然楽しめなかった~(笑)」
のような感じで、自虐ネタも交えながら面白可笑しく話すことをしていると愚痴話でも笑ってもらえることを学んだ私。
それを繰り返しているうちにいつの間にかここにしか自分の価値はない、、、と思ってしまうようになりました。
なので、愚痴話がないときは(本来良いことのはずなのですが)「やばい!わたしの存在価値がなくなる!」と焦り、話を盛ったりしていた時代も。
完全に黒歴史。今思い出しても恥ずかしいものです。
もっともーっと良いところがあるはずなのに、自分で自分の良さに気が付けない悲しい人間になり、自己肯定感も下がっていきます。
③ 周りの目が気になる
愚痴を言うことが当たり前になると「自分もどこかで言われているに違いない…」と疑心暗鬼になり、どうにか言われないようにと周りの視線や他人からの評価が気になって仕方がなくなります。
それが積み重なると「周りにどう思われるかな?変に思われたくないな」と気にしてしまい、自分が本当にやりたいことをセーブしているうちに自分の意思がなくなっていくのです。
周りの目を気にして何をするにも他人軸で考え行動していくうちに、自分を信じられなくなり自己否定が始まります。
そしていつしか自己肯定感が低くなり、あれよあれよと負のループ状態に…。
愚痴は一時のストレス解消になるかもしれませんが、聞かされるほうもたまりませんし話すほうにも悪影響しかありません。
では、父親の愚痴を母親から聞かされる状況をどのように打破しれば良いのでしょうか。
父親の愚痴を言う母親から解放される方法は?
母親から聞かされるうんざりな愚痴話タイムから解放されるための対処法についてお話します。
① 物理的に距離を置くのがまず1番手っ取り早い
➁ 聞きたくないことをはっきりと伝える
③ 一緒に解決したいなら最適な愚痴アプリやカウンセリングの利用を促す
Yahoo!知恵袋などのお悩み相談を見ていると、未成年でも同じような悩みや苦しみを抱えて投稿している人がいることに正直驚きました。
そのような人にも少しでも役立てられる対処法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
① 物理的に距離を置くのがまず1番手っ取り早い
まず実家を出るなどして母親の元から離れ、連絡の頻度も最低限におさえるようにしましょう。(生存確認ぐらい)
わたし自身もですが、よく父親や父方の祖父母の愚痴を言う母親と一緒の空間は心から安心して安らげるものではなかったのだと、離れることにより改めて気づかされました。
夫は愚痴を言うタイプの人間ではないため、今のわたしには自分の家が本当に安心で安らげる空間となっています。
実家とは車で15分ほどの距離で割と近いですが、用もないのに愚痴話をするためだけに母が家に来たりすることもありません。
愚痴は物理的に一緒にいる時にだけだから、毒親!とも思ってないし憎めないのはある…
今はお互いほど良い距離感で付き合えていると感じるため、実家を出て母と離れるきっかけにもなった結婚はわたしの人生においてとても大きな意味をもつものとなりました。
実家にいることで母親の愚痴に悩まされている人は、可能であれば実家を離れ距離を取ることをまずはおすすめします。
➁ 聞きたくないことをはっきりと伝える
「経済的に余裕がない」「未成年で親元から離れることができない」「家庭内の複雑な事情」などにより物理的に距離を置くことが難しい人もいると思います。
そのような人ははっきりと「父親やその他の愚痴はもう聞きたくない」と伝えましょう。
父親や色んなことに対して不満を持つ母親は子どもに愚痴を聞かせることで子どもをはけ口にしています。
そこには「ただ話を聞いてもらってスッキリしたい」という母親自身の気持ちが優先で、聞いている側の子どもの気持ちはなんら考えていません。
中には「子どもは当然自分の味方で同じ気持ちでいてくれている」とすら思い込んでいるケースも多いです。
だから正直に子どもに言われることで母親は裏切られたと感じ、「あなたまでそんなことを言うのか」「あなたにしか話せないのに」など同情を誘うような言葉や不機嫌な態度を示します。
また、子どもを母親の愚痴のはけ口にする行為に拍車をかけるのが子どもの母親に対する同情心です。
聞きたくなくてはっきり伝えようにも「はっきり伝えたら母親を傷つけてしまうかもしれない」という気持ちが邪魔をします。
特に自分自身が未成年でまだ保護されるべき立場にある場合、はっきりと自分の気持ちを伝えることで安全な生活や命が保証されない可能性もあるなら我慢してしまおうと考えることも少なくありません。
「自分の嫌なことを正直に伝えたらもう世話してもらえないかもしれない」「母親が出て行ってしまうかも…」
子どもにそのような思いを抱かせること自体がすでに一種の心理的虐待でしょう。
そのようにして子どもに「母親の相手ができるのは自分しかいない」と思い込ませることが、いつしか共依存の状況へつながりなかなか抜け出すことが困難となる負のループへ。
しかし子どもも人格を持つ一人の人間です。
決して母親の分身でもなく、全て母親の言う通りに振る舞い生きることが正しいことではありません。
自分が苦しく限界なのであれば何を言われようとも屈しない心で伝えましょう。
とは言え、母親から嫌われるかもしれないと思うと怖いですよね。
人は基本的に、他人から嫌われることを恐れながら生きているため「母親から嫌われるのが怖い」のは当然の感情です。
もし嫌われることが怖くて母親に本音を伝えられないのなら、有名ですがこの書籍を読んでみてください。
今生きている自分の人生は一体誰のものか?を自分自身に問いたくなると思います。
そして自分の人生を守るために、母親に自分の本当の気持ちを伝える勇気をこの本からもらえるかもしれません。
③ 一緒に解決したいなら最適な愚痴アプリやカウンセリングの利用を促す
距離を置くのも難しい、完全に関係を絶ちたいとは思っていない人は、母親と共に一緒に解決する道を探してみるのも一つの手段です。
まず母親が聞く耳を持ってくれるのか、子ども以外に愚痴の解消先を受け入れるかなどの問題が前提にありますが、試す価値はあるでしょう。
愚痴や不満などのネガティブな感情を言葉に出すことですっきりとするように、文字に起こすだけでもストレス解消の効果があります。
文字にすることや”書く”ことの効果は、不安やストレスを抑制し自分を客観的に認識できることが科学的にも証明されているのです。
書くことをメインとするSNSで有名なのはX(旧Twitter)ですが、他にも愚痴の投稿自体をメインとするアプリもあります。
また、母親にカウンセリングの利用を促してみるのも良いでしょう。
カウンセリングと聞くと少し構えた印象になってしまうかもしれませんが、現在はオンラインで気軽に話を聞いてもらえたり、メールで相談できる環境もあります。
お名前・電話番号の入力不要。無料会員登録はこちらまた、AIが悩みや愚痴を聞いてくれるメンタルケアアプリのAwarefy(アウェアファイ)は、24時間365日好きな時に利用できます。
自分が向き合いたい課題や「こうでありたい」という姿を日々自分だけのノートへ綴ることにより、新しい気づきを得てなりたい自分へ近付くことができます。
NHKや日経新聞、ananなどのメディア掲載実績多数で、すでに50万ダウンロードを突破し(2024年5月時点)多くの人に利用されているアプリです。
メンタルケアアプリのAwarefyのダウンロードはこちら母親の不満のはけ口が自分から別の方向へ向くことで自分自身も肩の荷が下りますし、何より母親自身が自分を客観的に認識する機会に触れるチャンスでもあります。
今まで子どもへ愚痴をこぼすことに費やしていたエネルギーを別の何かに向けることで、母親の人生そのものが生き生きと輝きだすかもしれません。
それを教えてあげられるのも子どもであるあなただけです。
まず初めの一歩として、愚痴を言う日常に嫌気がさしていないか、母親本人がどのように思っているのかを聞いてみることから始めてみましょう。
意外と暗闇から抜け出す光は目の前まで見えているかもしれません。
まとめ:父親の愚痴を言う母親にも事情はあると考えてみよう
父親の愚痴を母親から聞き続けることの影響や対処法について経験をもとにお伝えしてきました。
本当なら、愚痴を言いたい人っていないと思うんです。
言いたくて言っているんじゃない。
言わなきゃやってられない事情が大なり小なりあるからついつい言ってしまうんです。
あなたが母親とすぐにでも離れたいぐらい腹が立っていても、愚痴をこぼしたくなるような事情が母親にもあるのだと考えることで、少しだけ腹立たしい気持ちがおさまりませんか?
愚痴をこぼすネガティブな日常から抜け出す方法を知らないからこそ、毎日愚痴を言い続けてしまうのでしょう。
この記事を読んだことで、あなたは自分を救う方法を知ることができました。
さらに母親まで救えるかもしれない方法も知りました。
ここからどのように動くかはあなた次第です。
どうかあなたも母親も、それぞれが自分の人生を楽しく生きていけますように。
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