「友達に依存しすぎてつらい」
「友達が自分より他の子と仲良くしているのを見るとモヤモヤする」
「友達を束縛してしまう自分が嫌だ」
友達を独占したい気持ちが強いと、心が疲れてしまいますよね。
その気持ち、よくわかります。
心理学的に見ると、独占欲の背景には愛情や承認の不足があることが多いと言われています。
そのため、自分自身について理解を深めることが解決への第一歩です。
この記事では、友達を独占したくなる心理の原因とその対処法について詳しく解説します。
読むことで自分の気持ちを整理し、友達との関係をより良いものにできるヒントが得られるでしょう。
友達との関係を改善し、自分自身をもっと大切にするための方法がわかりますよ。
友達を独占したくなる心理の原因5つ
友達を独占したい気持ちにはいくつかの心理的な原因があります。
その根底には、あなた自身への愛情不足・承認不足が影響していることが多いです。
このセクションでは、独占欲の背景にある5つの原因を詳しく見ていきます。
● 愛情不足、承認欲求が強い
● 自己評価が低い
● 過去のトラウマが影響している
● 他者と自分を比較してしまう
● 「見捨てられ不安」が影響している
愛情不足、承認欲求が強い
友達を独占したい気持ちの一つには、愛情が足りていないことや承認欲求が強いことが影響しています。
特に愛情不足は幼少期に親から得られるものが影響しており、愛されている実感が少ないまま成長することにより他者から愛されたい気持ちが人一倍強くなるのです。
愛されたい気持ちや他者を自分のものにしたいという気持ちが強まると、友達との関係が窮屈になってしまいます。
まずは、自分自身に愛情を持つことが大切です。
自己評価が低い
自己評価が低いと自分に自信が持てず、自分の存在価値を感じるために友達を独占したいと思うようになります。
自分で「自分が必要とされていない」と感じてしまうと、悲しく寂しい気持ちになりますよね。
その気持ちをどうにかしたい!という思いから、友達を独占し安心感を得ようとするのです。
自分に価値があると自分自身が認めてあげられると、他人に対する執着も軽減されていくでしょう。
過去のトラウマが影響している
過去の経験がトラウマとなり、今目の前にいる友達を独占したいと感じることもあります。
例えば、過去に仲間外れにされてしまった経験や大切な人との別れを経験した場合、それが原因で他者を手放すことに恐れを抱くことがあります。
トラウマは心の傷のきっかけでもありますが、そのトラウマを自分の中でどう捉えるかでその後への影響も変わってきます。
過去におきたことは「今」のあなたにおきていることではありません。
トラウマと向き合い見方を変えることで、友達への独占欲が和らいでいくことでしょう。
他者と自分を比較してしまう
他者と自分を比べることで、独占欲が強くなることもあります。
例えば、仲の良い友達が自分と一緒にいるときよりも他の友達といるときの方が楽しそうに見えた時。
「自分よりも他の子といる方が楽しそう。このままじゃ他の子のところへ行ってしまうかもしれない。」
この気持ちが強いと、友達を自分の手元に置いておきたいと思うようになります。
ある種恋愛にも共通する部分がありますね。
あなたといる時の友達も十分楽しいでしょう。
他者とばかり比較せず、あなたと友達が一緒にいる空間に集中して楽しむ気持ちが大切です。
「見捨てられ不安」が影響している
1人ぼっちになってしまうことの不安や恐れから、友達を独占したい気持ちが生まれることがあります。
これは、オーストラリアのある児童精神科医が提唱した「見捨てられ不安」という心理学用語でもあり、他者から見捨てられてしまうことへの恐怖や不安からくるものです。
多くは幼少期の頃に母性愛や父性愛がしっかり心に根付かなかったこと(不完全な愛着形成)が、大人になってからも影響していると考えられています。
この原因から、大切な友達を失いたくないという恐れが強くなるのです。
「見捨てられ不安」については以下の記事に詳しくまとめているので参考にしてみてください。
友達を独占したくなる時の対処法5選
独占したい気持ちが強くなると、そんな自分にも嫌気がさしてしまいますよね。
ではどのように対処すれば良いのでしょうか。
このセクションでは、感情を理解しうまく解決するための方法をご紹介します。
友達を独占したくなる気持ちを和らげるための5つの対処法は以下です。
● 気持ちを素直に伝えてみる
● 自己肯定感を高める
● 趣味や友達の輪を広げる
● 自分の感情を整理する
● プロに相談する
気持ちを素直に伝えてみる
友達に自分の気持ちを素直に伝えてみましょう。
とても勇気のいる行動かもしれませんが、何も言わずに独占欲だけを丸出しにしてしまうと、相手にも嫌な気持ちを抱かせてしまいます。
自分の気持ちを素直に伝えることで相手も理解しやすくなり、信頼関係が構築されるきっかけとなるでしょう。
誤解を避けるためにも、率直な会話を心がけてくださいね。
自己肯定感を高める
自己肯定感を高めることで、独占したい気持ちが和らぐことがあります。
大切なことは、友達を独占したいという自分の気持ちを否定せずに、まずは自分自身が感情を受け止め、認めてあげることです。
そうすること客観的に自分を見ることができ、気持ちが落ち着きます。
趣味や友達の輪を広げる
特定の友達に執着してしまわないよう、新しい趣味を始めたり他の友達と過ごすことで気持ちが楽になるでしょう。
新しく始めることには新しい出会いもあるものです。
多くの人と関わることで、独占欲を抑えていきましょう。
楽しい時間を共有することで気持ちも軽くなりますよ。
自分の感情を整理する
自分の感情を整理することも重要です。
無理やり抑え込もうとすると反対に気持ちが溢れて歯止めが効かなくなることもあります。
日記を書いたり気持ちを言葉にするなど外部に吐き出すことで、自分自身を客観的に見つめる効果があります。
なぜ独占したいのかの自分の気持ちを理解することが、解決するために重要です。
プロに相談する
どうしても解決できない場合は、専門家に相談する方法も有効です。
心理カウンセラーやセラピストが、豊富な経験から的確なアドバイスをもらえるでしょう。
新たな視点を得ることで、気持ちが楽になるかもしれませんよ。
友達と良好な関係を築くためのポイント
友達と良好な関係を築くことは心身の健康にも重要です。
では実際にどのようにして相手との距離感を保ち、良い関係を築けば良いのでしょうか。
友達との関係を深めるためのポイントを紹介しますね。
● 近すぎず遠すぎない距離感を保つ
● 相手の自由を尊重する
● 自分自身について見つめ直す
近すぎず遠すぎない距離感を保つ
友達との関係では、健全な距離感が大切です。
近すぎると相手に「重い」と思わせてしまったり、プレッシャーを与えてしまうかもしれません。
逆に、遠すぎると疎遠になる可能性もあります。
適度な距離を保つことで、お互いに心地よい関係を築けますよ。
相手の自由を尊重する
友達にはそれぞれの自由があります。
その自由を尊重することで、相手も安心して接してくれるでしょう。
友達が趣味や他の友達と過ごす時間も大切にしてみてください。
お互いの事情を考え尊重し合うことで、関係もより良くなるでしょう。
自分自身について見つめ直す
自分自身を見つめ直す時間を持つことも必要です。
自分が「独占欲が強い」「依存心や執着心が強い」と自覚があるのであれば、なぜそのような気持ちが強いのかの理由を考えてみましょう。
自分を理解することで解決策の糸口が見つかり、それまでとは違う意味で友達を大切に思えるようになります。
自分を見つめ直すことは、時に過去の辛い経験などとも向き合わなければならないかもしれません。
とても勇気の必要な作業でしょう。
しかし、乗り越えた先には本当の意味での友情を育むことのできる未来が待っているはずです。
友達を独占したくなる心理の原因を知ることから始めよう
今回の記事では、友達との健全な関係を築くための方法や、注意すべきポイントについて紹介しました。
相手との距離感を大切にし、相手を尊重することが重要です。
そのためには自分の気持ちを見つめ直し自分を理解すること。
なぜ友達を独占してしまうのかが少しわかったところで、対処法について実践してみましょう。
モヤモヤした思いや自己嫌悪の日々と決別し、あなたが一緒にいて心から安心できる友達とつながっていけることを願っています。
コメント