年齢を重ねるごとに運動する機会が減ることは、大人になっていくにつれ実感することでしょう。
5歳と2歳の育児真っ只中な私ですが、子どもは競争でもなんでもないところでとにかく走る走る。
それを走って追いかけるのが本当にツラいと感じる日々です。
そこで、せめて子どもを追いかけられるぐらいの体力はつけよう!と日常生活の中に運動習慣を取り入れたのですが、基礎体力の向上以外にも運動には知られざる良い効果がたくさんあることを知りました。
本記事では実体験を元に、運動習慣のある人とない人とでは何か変わるのか、運動の知られざる効果についてお伝えしていきます。
・運動習慣のある人とない人とでは体力や健康面でどう違うのかを知りたい
・運動しないとどうなるのかを知りたい
・ダイエットや体力向上以外の運動の効果を知りたい
読めば運動習慣の大切さを知り、今すぐに日常生活に運動を取り入れたくなるでしょう。
運動習慣のある人とない人では人生の豊かさが変わる
運動は全てにおいての万能薬ともいわれています。
・不安の解消
・気分の高揚
・記憶力の向上
・リラックス効果
・睡眠の質の向上
また、ケンブリッジ大学の研究チームが行った実験結果によれば、1日20分の運動で死亡率は下がることが判明しています。
運動するだけで死亡率が低下するだけでなく、毎日を快適に過ごすために必要な効果が得られるのです。
運動を習慣にすればあなたの人生は必ず豊かなものとなります。
まずは5つの効果について詳しく説明していきましょう。
不安の解消
運動をすることで、エンドルフィンやセロトニンなどの幸福感をもらたらすホルモンが生成され体内で増加します。
この「幸福ホルモン」が不安やストレスを撃退し、ネガティブな気持ちを解消してくれるのです。
不安症やうつ病を抱える患者を研究する臨床心理学者のカーリー・マリーマンリー博士によれば、運動を定期的に取り入れることにより患者の抱える症状が緩和されるという研究結果も出ています。
私自身も、ライティングがなかなか思うように進まなかったりブログのテーマに行き詰まりを感じたときなどは、手を止めて体を動かすようにしています。
運動することで頭の中が整理され気持ちがどんどん前向きになっていくことが自分自身でわかるのです。
運動後にはあんなに悩んでいたのがウソのように執筆スピードが上がり、1記事があっという間に完成したり。
今では、時間の確保ができるときは必ず30分ほどの有酸素運動を取り入れ、運動不足の解消も意識しながら運動習慣を取り入れています。
ただ一つ難点があるとすれば、運動自体がまだ面倒だと感じてしまうことです。
どうすれば運動する気になるのかについては後程お伝えしていきます。
気分の高揚
これも不安の解消でお伝えしたセロトニンやエンドルフィンなどの「幸福ホルモン」が体内に増加することにより気分が高揚します。
また、運動をすることで交感神経が優位になる時間が長くなりポジティブな気持ちを長時間保てます。
運動すると気持ちが晴れ、エネルギッシュに活動できるのはこのためです。
軽い運動でもホルモンの分泌を促す効果は得られるため、気分が落ち込んだりネガティブな気持ちを追い払いたいときは少し体を動かしてみるといいでしょう。
記憶力の向上
運動で体を動かすと、脳へも酸素が供給されます。
酸素の供給により脳が活性化することで、記憶力の向上に効果があると言われています。
このメカニズムにより運動しながら勉強することで記憶力が上がることは知られていますが、2018年に筑波大学が行った研究によれば、勉強をする前の運動も記憶力の向上に効果があるそうです。
また、筋トレをすると分泌される「ノルエピネフリン / ノルアドレナリン」という神経伝達物質が交感神経の活動を高め、体を活動に適した状態にしてくれます。
「ノルエピネフリン / ノルアドレナリン」には思考を柔軟にさせ意欲を向上させる働きもあるため、分泌されることでやる気がみなぎります。
大事な試験やテストが控えているときにこそ、運動を取り入れてみるのも良いでしょう。
リラックス効果
運動によるストレス解消はリラックス効果をもたらします。
これもセロトニンやエンドルフィンなどの「幸福ホルモン」が分泌されることにより、精神の安定や安心感を抱かせることに良い影響を与えるためです。
特に、腹式呼吸でゆったりと動くヨガや筋肉の柔軟性が促され血流の改善が見込めるストレッチ運動などは、リラックス効果をより高められます。
有酸素運動が苦手な方はヨガやストレッチなどの運動から始めてみるとハードルが下がり習慣化しやすいでしょう。
睡眠の質の向上
運動は睡眠の質の向上にも効果がありますが、これは一時的な運動による効果は期待できません。
運動を習慣化している人ほど不眠が少ないと言われています。
継続的な運動は睡眠を深くし、夜中に目が覚めてしまうなどの中途覚醒もなくなるため朝まで安定した睡眠がとれるようになります。
また、レム睡眠とノンレム睡眠の安定したサイクルが睡眠中の身体と精神の回復において重要です。
睡眠の質と量が安定することによりサイクルも安定し精神と疲労の回復の効果が上がるため、特に寝つきが浅い、不眠に悩んでいる人は運動の習慣化をおすすめします。
運動習慣のない人におとずれる悪影響3つ
運動不足による悪影響は以下です。
・死亡につながる生活習慣病発症リスクの増加
・筋力や体力の低下
・メンタルの不調
日常的に運動不足が続いている人はドキッとするような文面ですよね。
でもこれが現実です。
運動習慣を取り入れよう!と前向きな気持ちになるためにも、それぞれのリスクについて把握しておきましょう。
死亡につながる生活習慣病発症リスクの増加
毎日20分程度の運動で死亡率が下がることをお話しましたが、運動習慣がない人はもちろん逆の影響を受けることとなります。
厚生労働省の調査による運動不足から誘発される生活習慣病は以下とされています。
インスリン非依存糖尿病 / 肥満 / 高脂血症(家族性のものを除く)/ 高血圧症など
特に食生活の変化により増加の一途をたどる糖尿病は、悪化すると腎臓機能に障害をきたしたり、神経障害や失明などの生活に支障をきたす病にかかる恐れも。
さらに心筋梗塞や脳卒中のリスクを2~3倍増加させるとも言われており、生涯健康でいるために運動がいかに重要かがよくわかりますね。
筋力や体力の低下
体力には一般的に「運動するための体力」と「健康な生活を送るための体力」の2種類があります。
「運動するための体力」はその名の通り、行動するための基本的な身体的体力です。
「健康な生活を送るための体力」は、病気やストレスなどから心身を守るための体力をさし、どちらの体力も人が健康的に生命を維持するために欠かせないものです。
しかし、加齢や運動不足などが原因で筋力が低下すると、体を動かすことが困難となり体力も低下していきます。
加齢は生きている限り誰しも必ずおとずれるもので抗うことは難しいですが、運動することで筋力や体力の低下スピードを緩めることは可能です。
比較的負荷が軽く長時間運動が可能な有酸素運動、中でもウォーキングは簡単に始められる運動としておすすめでしょう。
また、筋力の低下予防にはタンパク質の摂取も重要です。
ウォーキングと栄養バランスの採れた食事で、筋力体力の低下予防に努めていきましょう。
メンタル不調
運動しないことがメンタルの不調へつながる原因は、睡眠の質の悪さにあります。
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが安定することで得られる深く質の良い睡眠で、人間は体と精神の疲労回復を行っているからです。
つまり寝つきが悪い、夜中何度も目が覚めてしまうなどの質の悪い睡眠では体と精神の疲労が回復するどころか疲労が蓄積されてしまいます。
その結果気持ちが落ち込みやすくなったりうつ病の傾向が表れるなどのメンタル不調へとつながっていくのです。
定期的な運動は睡眠の質改善だけでなく、運動自体が気持ちをポジティブな方向へもっていくため、メンタル不調には最適な改善策でしょう。
運動習慣のある人がもつ特徴4つ
運動習慣がある人のもつ特徴は何があるでしょうか?
・フットワークが軽くアクティブ
・ポジティブ思考
・姿勢が良い
・仕事ができる
一見「運動と関係ある?」ということまで含まれているように見えるかもしれませんが、運動を習慣にすることで上記のような特徴を持った人間になれます。
ここでも一つずつ見てみましょう。
フットワークが軽くアクティブ
日頃から運動を習慣にしている人は質の良い睡眠を取れているため体の回復も早く、たくさん動き回った翌日でも元気に活動できます。
風邪や感染病などを患っているとき以外はメンタルや体の調子は安定しているため、急な誘いでも断らずに参加します。
新しいことや未知な世界にもどんどん挑戦していきたい意欲の持ち主です。
はたから見れば「なんでそんなに元気なの?」と驚かれるぐらい、日常的に運動習慣がある人は元気ハツラツとしているでしょう。
ポジティブ思考
運動による幸福ホルモンの分泌で、ネガティブ思考を抑制しポジティブな思考を維持し続けられます。
また運動を習慣化できている自分に肯定感を抱けるため、自分に優しくすることで心に余裕が生まれ、他人にも優しくできます。
ポジティブ思考の人のそばにいるだけで前向きな気持ちになれたり自分まで元気をもらえるため、人から好かれる存在になれるでしょう。
自己肯定感の第一人者であり心理カウンセラーの中島輝さんによれば、思考を習慣化させるには平均で66日かかると言われています。
しかも意識的に行う習慣化は定着するまでが大変なため、途中であきらめてしまう人も多いです。
それに比べ運動を定期的に継続することで、セロトニンやエンドルフィンなどの物質が意識とは関係なく分泌され「なんかわからないけど元気になった!」と自然なポジティブ思考に。
運動を習慣にすることは本当に偉大な効果があることをおわかりいただけたでしょう。
姿勢が良い
運動を習慣にしている人は美しい姿勢を保つためのお腹や背中の筋肉が鍛えられており、歩き方や立ち姿でわかります。
また姿勢の良い人は筋肉だけでなく骨盤や関節が正しい位置にあり動きもスムーズなので、急な転倒による怪我などの予防にも効果があります。
姿勢が悪いと背骨の歪みによって内臓の動きが悪くなったり深刻な影響を与える可能性も。
いつまでもまっすぐ前を見て歩いていけるよう、運動で正しい姿勢を手に入れて健康的な生活を送りましょう。
仕事ができる
アメリカの国民約5,000人を対象に行われた調査では、年収が高い人(約1000万円以上)は年収が低い人(約300万円以下)に比べて運動量が多い可能性が高いことがわかっています。
運動量にして、米国の身体活動ガイドラインを満たす2日間で150分の中程度の運動、または75分間の激しい運動を年収が高い人ほど行っているそうです。
また1週間の運動量でみると、その可能性はさらに高まることも明らかとなっています。
つまり、年収の高い人は運動を習慣化し日常的に行っているという調査結果です。
運動を習慣にすることでメンタルに良い影響を与え、体力の向上も期待できるため集中力も上がります。
それが仕事への高いパフォーマンスにつながり年収にも直結しているのでしょう。
いや~、運動のすばらしさに言葉が出ませんね…!
運動習慣のない人が運動を習慣にするおすすめの方法4つ
運動習慣のない人が運動を始めるには、まず初めの一歩を踏み出すのも大変なのですがその後の継続もなかなかに困難なことでしょう。
私自身も結婚し子どもを産むまでは運動をすることすら考えたこともありませんでしたが、やはり体力のなさと産後の体型が気になって気になって、仕方なく始めたのがきっかけです。
今では習慣となって身に付いたのか、1日体を動かさない日があると逆に気持ちが悪くウズウズするような感覚も。
運動習慣のない人におすすめの運動を習慣に取り入れる方法を4つご紹介します。
① ながら運動
➁ 運動を予定に入れる
③ 短時間、小さな運動から取り入れてみる
④ 運動仲間を作る
どれが自分に最適か試してみてくださいね。
① ながら運動
「テレビを見ながら」「料理をしながら」「掃除をしながら」など、何かの行動のついでに運動を取り入れると継続しやすい傾向があります。
私は朝起きてから40分ほど時間をかけてストレッチをしているのですが、必ず朝のニュースを見ながら行っています。
子どもが起きる前の時間が1番テレビに集中できる時間で、ストレッチの時間を取れるのも朝しかありません。
そのため同時にやってしまえば一石二鳥!ぐらいの気持ちで始めたのですが、私には合っていたようで2人目産後からこれまでの約2年間ほぼ毎日無理なく続けられています。
他にも料理しながらかかとを上げ下げしたり、デスクワーク中に両足をできるだけ閉じたり、気が付いた時は何かのついでに運動や筋トレを行っていることが多いです。
ほんの小さなことかもしれませんが、ちりも積もれば山となるの言葉を信じて日々積み重ねを意識しながら行うことが大切です。
➁ 運動を予定に入れる
時間がないことを言い訳にして運動しない人はいつまで経っても運動できません。
それならばあらかじめ予定に入れてしまうのはどうでしょうか。
やや強引ではありますが、自分のタイミングを待っていてもなかなか動きだせない人にはおすすめの方法です。
運動の時間がきたらアラームが鳴るように準備をしておき、何か一つでも良いから体を動かす。
予定をクリアすることにより「やり遂げた!私はできるんだ!」という気持ちを抱き、少しずつ自己肯定感を高めてくれます。
自分に甘くつい言い訳ばかりで動き出せない人は「運動する日」を試しに予定に入れてみてはいかがでしょうか。
③ 短時間、小さな運動から取り入れてみる
「10キロ走る!」「100m泳ぐ!」など、高すぎる目標は達成しがいがある反面長い継続が難しいという難点も。
しかも達成できるのなら成功体験が功を奏し続く可能性もありますが、何度チャレンジしても失敗が続けば「自分にはやっぱり無理だ」と高すぎる壁に挫折してしまうことになります。
それがいつしかチャレンジすることにも嫌気がさし、運動を全くしなくなる原因にも。
過去に運動の経験がなかったり長いブランクがあると、気持ちはやる気満々でも身体がついていかないことはよくあります。
高い目標を目指すことは素晴らしいですが、長期間継続することを考えるならまずは小さな運動を短い時間から取り組んでみることをおすすめします。
例えば10キロ走ることを最大の目標とするなら、「今日は3キロ走ってみよう」「昨日は3キロクリアできたから、今日は5キロに距離を伸ばしてみよう」など徐々に距離を伸ばし小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。
そして何より重要なことは、かかげた小さな目標をクリアできないときがあっても決して自分を責めないことです。
「なぜこんなこともできないんだ、こんな自分はダメだ」よりも「できない日もある」ぐらいの柔軟な思考でいたほうが何事も長続きします。
大切なことは少しでも動くことです。
いつもはエスカレーターを使うところを階段にしてみるだけでも立派な運動です。
どれだけ動いたかよりも自分の意識にフォーカスすることを忘れないでください。
④ 運動仲間を作る
一人で黙々と運動するよりも一緒に切磋琢磨しながら楽しく運動したい人や、誰かに見守ってもらっていたほうが運動が捗るような人もいるでしょう。
そんな人は運動仲間を作ることで継続しやすくなります。
身近なところならスポーツジムやパーソナルトレーニングが良い例でしょう。
ショッピングモール内の一角にあるカルチャーセンターでも、日替わりでヨガのクラスやクラシックバレエのレッスンなどが行われているところもあります。
調べてみれば意外と近いところでスポーツに関連するコミュニティが広がっているものです。
またパーソナルトレーニングやヨガ教室、ピラティスなど予約が必須なレッスンは「➁運動を予定に入れる」も網羅するため、運動を習慣化できる確率も高まります。
「ジムは周りの目が気になる」「家でプロの指導を受けたい」などであればオンラインで完結できるジムもあります。
LiveFitはマンツーマンパーソナルジムとしては破格の月々29,800円で月4回のトレーニングと食事指導を受けられます。
20分の無料体験ができるため、自分に合うか合わないかを見極めてからの入会が可能です。
通常のパーソナルトレーニングは安いところでも月額50,000円ほどはするため安い費用でパーソナルジムトレーニングを受けてみたい方におすすめです。
運動習慣を身につけて人生を変えよう
運動習慣のある人とない人の差や特徴について、また運動の重要さと習慣の取り入れ方についてお伝えしました。
運動習慣のある人は、睡眠の質が安定し良い睡眠をとれることで精神と体の回復が早く疲労感が残らずポジティブ思考で仕事でも良いパフォーマンスを発揮できる。
運動習慣のない人は、睡眠の質が悪く長時間寝ても精神や体が回復せず疲労が蓄積され、メンタルに不調をきたし仕事や日常生活に悪い影響を与える。
体力や筋力の面だけでなく、運動習慣が精神面にいかに大きく影響するかもおわかりいただけたでしょう。
運動を始めることに遅すぎることはありません。
先延ばしは自分に対するただの言い訳です。
始めるなら「今」よりベストなタイミングなんてないのです。
少しでも心に響いたあなたは少しでも良いのでいつもの道をいつもより少し長く歩いてみましょう。
必ず体と心に変化がおとずれますよ。
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