自己肯定感が低いと起こりやすい悩み9つとは?高めることで悩みを解消

「なぜ自分はあの人のようにできないのだろうか…」

「友達と遊びたいけど、こんな自分と居ても楽しくないだろう。と思うと誘えない」

「彼氏と一緒にいられる幸せよりも、他の女の子のところへ行ってしまうのではないかと不安の方が大きい」

これらの悩みは、それぞれ別の原因があって出てきてしまう問題に思えますが、全ては”自己肯定感の低さ”が共通した原因となり、引き起こされています。

自己肯定感が低いと自分に自信がなくなり、比べたくないのに周りの人と比べてしまったり、必要以上に友達や恋人に嫉妬や束縛をしてしまったり…

そんな自分が嫌なのに、どうやって変われば良いのかもわからず、自己嫌悪が続いてしまいますよね。

本記事では、自己肯定感が低いことで抱えてしまう悩みや、自己肯定感を高めることでどう解消するのかにてついてお伝えします。

・自分に自信がなく、色んなことを自分で決められない

・不安な気持ちを解消したくて、相手に求めすぎてしまう

・自分があまり好きではない

・他人との比較をやめたいのにやめられない

自己肯定感を高めることで、新しい自分に生まれ変わったような気持ちになり、毎日が明るく楽しいものになりますよ。

少しでも、”生きづらい”と悩みを抱える日々を送るあなたの支えになれば幸いです。

目次

自己肯定感とは

自己肯定感は、高いか低いかで人生においての幸福感や満足度が変わり様々な場面での人間関係に重要な影響を与えたり、人間が生きていく上でとても重要な存在です。

主に心理学の領域で研究されており、研究者によりさまざまな解釈で表現されています。

自己肯定感の定義に細かな違いはあれど、大きな意味でとらえるとするのならば、

良い時も悪い時も、どんな自分でもありのままの自分を認め、「今の自分で大丈夫」と思うことです。

「〇〇ができたから良い」「〇〇ができないからダメ」という、自分の中でのルールや決めつけがあるうちは、自己肯定感を高めることは難しいでしょう。

日本の若者は自己肯定感が低い

内閣府による、平成30年(2018年)の「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」では、日本を含めたアジア圏や欧米などの全7か国で、自身の肯定感についての調査が行われ、

日本が1番自己肯定感が低い結果となったことが報告されています。

自己肯定感を下げている原因の一つとして考えられるのが、日本の「謙虚さ」が良いとされる特有の文化です。

子育て世代の中で、「謙虚さ」が「他人に迷惑をかけてはいけない」という思考へとつながり、そのように育てられてきた子供たち「良い子でなければならない」という意識が、自己肯定感が下げてしまっているのでは、と考えられます。

また、今回の調査では、海外への留学やボランティア活動を行った経験などがある人は、自己肯定感が高い結果となったことがわかっています。

ちり

海外旅行に行っただけでも、日本にはない文化や人との触れ合いで、自分の中の概念が影響を受けることもあるよね!

しかし、日本の犯罪率の低さや治安の良さ、清潔さなどのあらゆる要因から、海外で労働したい、移住したいという願望が若者の意識になく、海外へ行く機会も気持ちも芽生えないのが現実のようです。

「自分は役に立たない存在だ」と自己有用感が低くても、どこかの国では重宝される存在となり、自分の存在価値を見出せるかもしれません。

教えてちゃん

海外で生活しないと自己肯定感は高まらないってこと?

もちろん、そんなことはなく、海外へ行ってみるということはあくまで一例です。

自己肯定感の高め方については以下記事をご参照ください。

自己肯定感が低いことが原因で起こってしまう悩みとは

自己肯定感が低いことで抱えてしまう悩みは、低い人の特徴から派生しているものです。

以下、自己肯定感が低い人の特徴から、発展しやすい悩みついてお伝えしていきます。

① ネガティブ思考

➁ 他人と自分を比べる

③ 人のせいにする(他責思考)

④ 承認欲求が強い

⑤ 周りの目や相手からの評価を気にする

⑥ 自分で決められない

⑦ 自分に自信がなく、起きてもいない未来のことに不安を覚える

⑧ 他人の悪口や陰口を言う

⑨ 他人に頼れず全て自分で抱え込んでしんどくなる

① ネガティブ思考

「また怒られた。自分が仕事できないせいだ。もう明日から会社に行きたくない」

「自分なんかが友達の輪の中に入っても、気分を悪くさせるだけだ」

「私なんかが彼女じゃ、相手に申し訳ない」

ネガティブ思考で起こりやすい悩みに共通することは、「自分が悪い」という思い込みが原因です。

自分の評価が低いあまりに、自分の行動や発言に自信を持てていません。

相手は、自分が思うほど何も気にしていない事実に気付いて、思い込みを解放できると良い方向へ進めるはずです。

➁ 他人と自分を比べる

SNSで自分より楽しそうな人、幸せそうな人を見ると気持ちが落ち込む

「ダイエットして痩せたが、スタイルの良い人を見ると自分なんてまだまだ太っている」と感じる

「あの人よりはマシだな」と自分の状況を他人と比較して優越感を得る

他人と自分を比べてしまうのは、自分がどのような人間であるかが自分でもわかっていないため、

他人と比べることで自分について理解しようとしていると考えられます。

自分の人生は自分だけのものであり、他人の人生もまた他人だけのものです。

どんなに願っても、他人の人生を自分が歩めるわけではなく、逆もまた然りですが、意外と人間はその本質を理解しているようでできていません。

どんな自分も丸ごと受け入れることで、誰かと比較して安心を得る必要もなくなります。

③ 人のせいにする(他責思考)

「ダイエットが上手くいかないのは運動する時間がないせい」

「お金がないのは旦那の稼ぎが悪いから」

「勉強ができないのは周りがうるさくて集中できないから」

「寝坊したのは起こしてくれなかった親のせい」

人のせいにしてしまう人には、「自分は何も悪くないし間違ってない」という自分が中心のパターンと、

「イライラしてまた人のせいにしてしまった。本当は自分が悪いのに…」と自分が悪いとわかっているのに人のせいにしてしまうパターンの、大体二通りのパターンがあるように思います。

前者の場合、いくら周りから言われたところで、自分で自覚する以外に、人のせいにしている意識がないため少々やっかいです。

後者ならば、既に自覚症状があり、イラっとしたときについ口に出てしまい、人のせいにしてしまったということがわかっているため、カッとなった時の怒りの感情を抑えられると良いでしょう。

怒りの感情を抑えるのはなかなか難しいですが、自分の気持ちを紙に書き出してみたり、気持ちを切り替えられると、つい口から出てしまう発言もなくなり、「人のせいにしてしまった」という自己嫌悪から脱却できます。

④ 承認欲求が強い

「SNSで投稿しても、イイねとコメントの数が少ないと不安になるし、誰も気にかけてくれないと思ったら投稿を削除してしまう」

「あの子より私を選んで欲しい」

「私のおかげ、と思われたい」

承認欲求が強い人は、他者から認められたい、尊敬されたいという気持ちが強いことが特徴です。

プライドも高いため、他の人を認めたり褒めることはしないのに、自分は褒められないと気が済みません。

自分を認めて欲しければ、まずは自分が相手を認めることです。

例えば、「今日の髪型可愛いね」と自分から言ってみると、「あなたの髪型も可愛いね」と返ってくるように。

そこで、「自分が言ったから相手も褒めてくれただけだ」など悲観せず、素直に相手のそのままの気持ちを言葉通りに受け止めましょう。

その積み重ねが大切です。

⑤ 周りの目や相手からの評価を気にする

「ちょっとごみを出しにいくだけだけど、うっかりご近所さんに会ったらどうしよう。だらしないと思われないように身だしなみを綺麗に整えないと」

「職場で、仕事ができないやつだと周りの人に思われていないだろうか」

「道端でばったり知り合いに会った時、上手く話せないからつい逃げるように通り過ぎてしまう」

自分の気持ちよりも、「相手がどう思うか」を常に考えているため、自分の言いたいこと、したいことよりも全て相手基準で考えた他人軸の言動で生きています。

ずっとその考えで生きていると、自分の本当の気持ちがわからなくなり、他人任せの人生しか歩むことができません。

自分の人生は自分しか歩めないのに、その人生が他人任せなんて、虚しいですよね。

しかし、謙虚さを美徳とする日本では、「他人を優先すること」を「謙虚さ」と、誤って認識している人が意外にも少なくないのが事実です。

自分の人生は自分だけのものです。

今一度、自分が何を思っているのか、感じたことのままに行動してみませんか。

⑥ 自分で決められない

「友達と遊びに行く場所や一緒に食べるものも、全て友達の意見に合わせた方が平和だと思っている」

「自分で選択してきたことに自信を持てない」

「自分で考えるよりも流されていた方が楽だけど、そのあと後悔することも多い」

⑤の周りの目や評価を気にすると同様になりますが、自分で決められない人は、「自分で決めたことが果たして他人の目から見て正しいのだろうか」、という部分にフォーカスしているため、結局は他人軸で物事を考えてしまっています。

他人の意見に流されて自分のことを決めてしまうと、それが失敗したり後悔するような状況になった時に、どうしても他人を責める思考となり、それがまた自己嫌悪となるのです。

自分で考えて決めたことであれば、後悔しても責めるべきは自分しかありません。

自分で考えて決めたことが成功すれば、それが自分の自信につながります。

そうやって一つひとつ自信を積み重ねていくことで、自分で決めることが当たり前となり、自分の人生を歩めるようになるでしょう。

⑦ 自分に自信がなく、起きてもいない未来のことに不安を覚える

「付き合っている彼氏がいつか自分以外の女性を好きになり、自分から離れていってしまったらどうしよう」

「今朝家を出る時に鍵を閉め忘れていて、家に空き巣が入っていたらどうしよう」

「今日のあの人への対応はあれで正しかっただろうか。もし嫌われたらどうしよう」

これらは、自分自身や自分の行動に自信がなく現実では起きていないことに対して不安に駆られているものです。

過去のことに想いを巡らせたり、起きてもいない未来のことに不安を募らせたりする心の動きを、「ワインド・マンダリング(心の迷走)」と言います。

ハーバード大学の心理学者である、マキュー・キリングスワース氏らが行ったワインド・マンダリングの研究結果によると、

人は1日の47%もの時間を、ワインド・マンダリングに費やしているのだそう。

1日の約半分もの時間を、「今・ここ」ではなく、過去や未来に想いを馳せているのであれば、「今」しか楽しめない気持ちはどのように感じるのでしょう。

過去は「今」を積み重ねてきたものであり、未来は「今」の積み重ねです。

色々なことに想いを馳せることは、悪いことではありませんが、あなたが生きているのはいつだって「今」なのです。

今の自分と、今一緒にいる人や空間をぜひ大切にしてみてください。

⑧ 他人の悪口や陰口を言う

「本当は陰口なんて言いたくないけど、自分が誰かに言われたくないからその場の空気に合わせて一緒になって言ってしまう」

「嫌な人は自分にだけ嫌な人なのか、他の人にとっても嫌な人なのか、仲間を探してつい愚痴ってしまう」

「ストレス発散で悪口がやめられない」

人の悪口や陰口を言うことで、共通の敵を持った仲間意識を感じたい人です。

そんな仲間意識を持ったところで本当の仲間にはなれませんし、何の解決にもなりません。

もしかしたら相手は合わせてくれているだけかもしれないので、何かがあったときのその関係はあっという間に崩れ去るものです。

また、自分は思っていなくても、一緒になり人のことを悪く言ってしまう人は、周りの目を気にして自分が嫌われないよう行動しているだけの、八方美人タイプ。

このような行いは、誰からも信用を得られず、本当の意味での友達や仲間を見つけることはできないでしょう。

自分が嫌だなと感じても人には言わず、「そういう人なんだな」と思って距離感を保ちつつ付き合いましょう。

⑨ 他人に頼れず全て自分で抱え込んでしんどくなる

「業務量多すぎて今日も残業だ。人に頼りたくても申し訳ないし、説明するより自分でやった方が楽だけど、そんなことを思う自分もしんどい」

「嫌な顔をされたり内心どう思われているのかがわからなくて、人になかなか頼れない」

自分がツラくてしんどい思いをしていても、他人に「迷惑な人だ」と思われるぐらいなら自分で抱え込んだ方が良い、と思う結果、他人に頼ることができなくなってしまいます。

これも、自分の気持ちよりも、他人にどう思われるかを優先してしまう思考になっているからです。

人から頼られて嫌な気持ちになる人は、相手の心に問題があるか、心に余裕のない人だと考えられます。

あなたが思っているより、世界は優しいです。

抱え込んで自覚できるほどしんどい思いをしているのであれば、自分の気持ちを優先して、誰かに頼ってみましょう。

頼る時は、お願いする気持ちを忘れずに伝えてください。

自己肯定感を高めるとどう変化する?

自己肯定感は、物事の捉え方や受け止め方に大きく影響するため、高めることであらゆる人間関係の構築がしやすくなったり、自分軸を重視し、生きやすくなります。

特に変化を感じる具体的な例について説明します。

自己肯定感が低く悩む人は必見です。

ポジティブ思考になる

自己肯定感は物事の受け止め方や捉え方に大きく影響しますが、自己肯定感が低い人はネガティブに、自己肯定感が高い人はポジティブにとらえる傾向にあります。

一見マイナスなことが起きても、ポジティブにとらえる人は、ピンチをチャンスに変える思考と力があり、自身の成長へつなげられるのです。

自分軸で考えられるようになる

自己肯定感が低い時には、「周りにどう見られているか」ばかり気になり、自分の気持ちより他人から見た自分を生きている日々ですが、

自己肯定感が高まると、自分が何を考えているか、どうしたいのかがわかり、自分軸で生きられるようになります。

つまり、自分の人生を自分の意思で生きていけるのです。

相手に思いやりの気持ちが持て、良好な人間関係を築ける

自分軸の考え方が定着すると、自分の心に余裕が生まれ、その分相手を思いやる気持ちを持てます。

嫌な相手がいたとしても、心の余裕からくる相手への思いやりで、「そうなってしまった理由があるのだろう」

相手の事情を考えられるようになり相手を肯定できます。

否定をしない人間は、あらゆる人から好かれる存在となり、良好な人間関係を築くことが可能です。

自己肯定感を高めて自分の人生を生きよう

自己肯定感が低いのは、「他人から見る自分」を生きているからであり、それが日々の生きづらさへつながっています。

自己肯定感を高めれば、自分の気持ちを優先した発言や行動ができるため、生きやすく楽しい日々を送れることでしょう。

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この記事を書いた人

2児の母であり、フリーランスのwebライター×ブロガー。

自身の自己肯定感の低さが育児に影響を与えている可能性があると知り、
”自己肯定感とは”をテーマに、専門書籍や関連資格の勉強にのめり込む日々。

日常生活や全ての人間関係に深く関わる自己肯定感について、情報を発信中。
同じように自身の自己肯定感の低さに悩む人、人間関係にストレスを抱えている人、
理由はわからないけれど、毎日何かしらの生きづらさを感じている人の役に立てれば幸いです。

好きな物:k-popと餅菓子
保有資格:自己肯定感アップカウンセラー

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