「物心ついた時から、一度も自分を好きになったことがない。自己肯定感を高めて自分を好きになりたい」
「友達といると劣等感でいっぱいになる自分が嫌になってしまう。自信を持つためにも自己肯定感を高める方法を知りたい」
自己肯定感が低いと、自分に自信が持てず自分を好きになれなかったり、人間関係が上手くいかないなど、生きづらさを感じますよね。
それらは全て、自己肯定感を高めることで解消されます。
本記事では、自己肯定感を高める方法として、自己肯定感が下がってしまった原因の過去の出来事について分析し、良い習慣を取り入れて形成していくことの重要性について解説していきます。
・常に誰かと比較しては落ち込み、そんな自分が嫌い
・自分で選択したことに自信がもてない
・過去のトラウマが原因で、今でもその時の自分を引きずってしまう
・なりたい自分になるために、自己肯定感を高めたい
自己肯定感は何歳からでも高めることができ、実際に私もこの2つを実践したことで、とても生きやすい毎日を送れています。
参考になりましたら幸いです。
自己肯定感が低い人はどんな悩みを抱えている?
自己肯定感が低い人は、自分への自身のなさや、周りからどう見られているかが気になり、良好な人間関係の構築が苦手です。
一見上手くいっているように見えても、相手に合わせて自分をおさえたり、我慢するなど、自己犠牲の上に成り立つ人間関係は、良好な関係とは言えません。
「でも自分が合わせないと自己中な人だと思われて、周りの人が離れていってしまう…」
と不安になる人は、こちらの記事をどうぞ。
人間関係や生きづらさなどの悩みは、9.9割自己肯定感が低いことが原因です。
解消するには、自己肯定感を高めることが1番の特効薬となります。
自己肯定感が低くなってしまう原因は過去の出来事にある
自己肯定感の高さを決定づけるものは、あなたの過去の体験です。
主に、家庭環境と家族関係、そして思春期の出来事によって自己肯定感は影響を受け決定付けられます。
私も自分自身の過去を振り返った時に、思春期時代に感じてたコンプレックスが特に自己肯定感に影響していたんだとわかったよ
家庭環境や思春期の出来事がどのように関係するのか具体的に解説していきます。
自己肯定感を低くする家庭環境とは
生まれてから自分以外の人間と初めて接するのが、家族です。
人間関係の土台は、家族の関係により構築され、自己肯定感は、3歳までの幼児期に決定すると言われています。
自己肯定感が低くなる家庭環境、家族関係とは、以下のような例です。
【自己肯定感の下がる家庭環境】
・虐待(暴力、ネグレクト)
・過干渉(やりたいことを否定され、親の所有物のように扱われる)
【自己肯定感の下がる家族関係】
・兄妹間で比べる
・存在を否定するような声かけ
(「生まなきゃよかった」「うちの子じゃない」など)
子どもにとって親は絶対的な存在であるが故、例え自己否定されながら育てられたとしても、それが異常であることに気付けません。
「自分ができないからダメなんだ」と、自分までもが自分を否定するようになります。
これが、大人になっても「自分を嫌い・好きではない」という人の根本の原因です。
また、怒らせないように親の顔色をうかがう癖がついたり、自分の感情や気持ちに蓋をすることで、いつの間にか「親にとってのいい子」になっていきます。
これが、大人になってからも、相手の顔色をうかがったり、他人の目から見た自分像ばかり気にしてしまう根本の原因です。
このような家庭環境や家族関係は、親自身の自己肯定感の低さが影響を与えています。
例えば、親自身が自己否定されながら育ってきた場合、親の自己肯定感も低くなり、その自己肯定感の低さが子どもへの育児に影響している、ということです。
子どもの自己肯定感向上に写真を役立てているほめ写プロジェクトにて行われた「子と親の自己肯定感に関する調査」では、
親が子育てで伸ばしたい項目についてのアンケートの結果、1位が「他人を思いやる気持ち」に次ぎ、2位が「自己肯定感」という結果が報告されています。
子どもの自己肯定感を高く育むポイントの一つとして、まずは親自身の自己肯定感がどうであるのかを知ることも大切です。
思春期の出来事
・自意識の芽生えによる自分と他者の比較
・先生や友達からの兄弟間での比較
・受験による失敗など
3歳以降になると、幼稚園や学校など、四六時中行動を共にしていた親と一時離れ、集団生活を送るようになります。
ここでほぼ初めて、家族以外の人と多くの時間を共にする子どももおり、家庭が「内の世界」なら、集団生活は「外の世界」となり、初めての経験をしながら、心も体も大きく成長していきます。
思春期は、小学校中学年から高校生くらいまでの時期を指し、自意識が芽生え年齢とともに成長していきます。
勉学や運動など、自分と他者を比較しながら切磋琢磨する環境に身を置く集団生活では、子どもに良い影響も悪い影響も与えがちです。
友達と切磋琢磨し競争することが、良いモチベーションとなり成長を促されることもあれば、
友達との競争に負け、「自分はダメだ」と自分を責めてしまうと、自己肯定感も下がってしまいます。
また、同じ校内に兄や姉がいると、よく知る先生は「〇〇の妹(弟)か」と、兄弟間で比較されることも…
先生に悪気がなくても、家庭内でも兄弟間で比較されながら育ってきた環境だったとしたら、自己肯定感が下がりまくることは言うまでもありません。
受験のタイミングも、自己肯定感に関わる大切な時期です。
志望校を目指し、好きなことを犠牲にしてまで勉強に打ち込んだものの、結果が期待していたものではなかった時。
「自分にはこの学校しかないのに…」「勉強もできない自分には何が残るんだ…」など、
視野が狭くなり、自分を否定してしまうことも、自己肯定感の低下へつながります。
学校は一つだけではなく、勉強ができなくてもあなたという存在に価値があることを、周りの人が伝えられてあげると良いですね。
このように、思春期に起こる出来事は、自意識が高まる分傷つきやすかったり、コンプレックスを抱きやすくします。
それが、良い影響を与えれば自己肯定感を高めてくれますが、悪い影響を与えれば自己肯定感は低下し、心の傷として残ることも。
今自己肯定感が低いと感じている人は、思春期に何か原因があるかもしれません。
自分の過去を振り返り、原因に当たるかもしれない出来事を思い出してみてください。
自己肯定感を高める方法は過去の分析と自制心を節約する習慣の形成
自己肯定感を高めるには、自己肯定感が下がってしまった原因をはっきりさせ、その問題に向き合うことです。
「その出来事があったから今の自分がいるのだ」と思うことができれば、自己肯定感は高まります。
また、習慣を取り入れることは、自制心の強化へとつながります。
自制心が強化されることで、1日が終わるその瞬間まで、自分の心の声を聴き、あらゆることに自分で決断をくだすことができます。
自分で決断をすることは、自分の気持ちの通りに自分の意思で動いているため、自己肯定感の向上、または高い状態にあるということです。
習慣と自制心のつながりについては後程説明しますね。
自己肯定感が低くなった原因と向き合い、前向きなこととしてとらえ直す
幼少期や思春期の出来事を思い出し、今でも「辛い」や「心がざわめく」など、気持ちが重くなってしまうのであれば、その出来事が自己肯定感を下げた原因の一つかもしれません。
過去の出来事を前向きにとらえることで、「過去があるから今の自分がある」と自己肯定感の高い思考へと変わります。
そのためには、「今」の自分に意識を向け、自分軸を確立することが必要です。
自分軸とは、周りに合わせた言動や思考ではなく(他人軸)、言動や思考の判断も全て自分に置くことをいいます。
自分軸を構築するための一番簡単な方法は、毎日20回~100回ほど、「私は私、人は人」とつぶやくことです。
心理学でアフォメーション(肯定的暗示)と呼ばれ、毎日続けることで心の中へつぶやいたメッセージが浸透していき、思考が変わってきます。
「私は私、人は人」という思考が定着すると、他人と自分を比べることがなくなり、自分軸で生きていけるように。
その状態で、過去の出来事を振り返ったときに、「あんなことがあったな、懐かしいな」や「あの過去があったから今の自分がいる」と
肯定的にとらえることができると、過去の辛く苦しい出来事も前向きなものとして上書きされ、自己肯定感は高まっていきます。
また、「母親に自分を否定され続けた」ことにトラウマを抱えている人も、
「あの時の母は、自分にそう接しないと生きていけないほど必死だったのだ」と、自分に否定的だった理由を、相手の立場に寄り添い前向きにとらえ直すことで、
トラウマの原因となった母を許せるようになります。
思春期のトラブルなども、同じように肯定的なものとしてとらえ直し、そのようにして少しずつ、心の壁を取り除いていくのです。
どうしても許すことが難しくても、「許せない自分も自分なのだ」と、自己否定せずに受け止めてあげましょう。
その時の自分も、いつかは「あの時の自分がいたから、今の自分がいるのだ」と、前向きに捉えられる日がきます。
習慣化による無意識が、自制心と自己肯定感を高める
アメリカのデューク大学の研究チームが2006年に発表した論文によれば、人の毎日の行動の40%以上が、「習慣」によって動かされていることがわかっています。
つまり、「習慣」によって人の存在も未来も形作られているということ。
習慣:長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。「早寝早起きの習慣」
デジタル大辞泉
「習慣」は一般的に上記に表現されているように、繰り返し行う行動と定義されています。
しかし、習慣が身に付くということは、繰り返し行う回数や頻度ではなく、「無意識にしているか否か」ということです。
人は、朝起きたら歯磨きをし、朝食を食べ、トイレで用を足し、外出時には鍵をかけます。
そのほとんどが習慣化されていて、わざわざ、「歯を磨くぞ」や「鍵をかけるぞ」などと決断せずとも行うことができます。
外出し、目的地までの道のりの間に、「あれ?家の鍵ちゃんと閉めたっけ?」と思ったこと、大体の人が経験あるはず。
家の鍵を閉めるという行動自体が習慣化され、無意識に行っている証拠です。
また、何かを決断する時には、必ず自制心を伴います。
例えば、あなたの目の前にケーキがあり、どうしても食べたい誘惑にかられているとします。
「ケーキ美味しそう!食べたいな。でも太るからやめておこう」
自制心の強い人は、自分をコントロールでき、誘惑や欲求に抗うことができますが、自制心は使うほどに消耗していくとも言われています。
朝起きてからは、自制心がよく働くが、1日の終わりごろになると身体も脳も疲れ果て、ついつい誘惑に負けてしまう、という具合です。
先ほど、習慣化されたことは決断せずとも行えるとお話しましたが、1日の中の出来事を習慣化することは、自制心の節約へとつながり、
自制心を1日の終わりまで保つことができれば、誘惑に負けることもなく、自分で自分をコントロールすることができます。
自分をコントロールできるようになると、自己肯定感も高まるという好循環サイクルです。
習慣の形成の過程で自己肯定感が高まる
行動を習慣化し、自制心を高めることで自己肯定感を高める方法もありますが、新しい習慣を取り入れ、定着させるまでの過程でも、自己肯定感に影響を与えます。
自己肯定感は、自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感の6つによって支えられていると、自己肯定感の第一人者であり心理カウンセラーの中島輝さんは言います。
6つの感情のうち、どれか1つが下がるだけでも、自己肯定感が下がってしまうそう。
この6つの感情が習慣の形成に大きく作用し、習慣化されることで、6つの感情の高まりが自己肯定感の高まりにつながっていきます。
以下記事に習慣について詳しく記載しています。
自分と向き合うことが自己肯定感を高めるためのはじめの一歩
自己肯定感を高めるには、低くなってしまった原因を自覚するところから始めましょう。
今自分のことが好きで素敵だと思えているのであれば、辛い過去に向き合ってもきっと怖くありません。
その時の自分の感情を認め、相手の立場と気持ちに寄り添い、許すことで、過去も自分も報われます。
そして、習慣の形成で6つの感情を高め、自制心を育てることも、自己肯定感を高めるために大切です。
朝起きたら、コップ1杯の水を飲む、カーテンを開けて太陽の光を体いっぱい浴びる、など、
無理のない範囲で、まずあなたにできることから始めてみましょう。
毎日続けることで、あなたの思考や感情にポジティブな変化が訪れれば、自己肯定感が高まってきている証拠です。
小さな一歩の積み重ねで、なりたい自分に近づいていきましょう。
コメント